Day12~13 栂海新道から親不知ゴールへ byつじまい

つじまいです。
9月7日、午前10時過ぎに親不知に下山しました。
最後の二日間のレポートです。

縦走十二日目、満点の星空の下、朝日小屋を3時過ぎに出発しました。
前の日に朝日小屋のゆかりさんから、栂海新道のお話をお聞きしました。
危険なところは無いけれどアップダウンが激しくて疲労するから気をつけてね、とアドバイスいただきました。

朝日小屋から、朝日岳山頂へは一時間ほどで到着。
ちょうど日の出の空に移り変わる頃で、グラデーションがきれいでした。
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まだ日の出までは一時間ほどかかるので、悩みましたが、今回の山で最初で最後のご来光になるかも…
と思い、山頂で待つことにしました。
朝日岳は風が強くとても寒かったので、ツエルトの中でお菓子を食べて過ごしました。
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5:20頃、素晴らしいご来光を見ることができました。
遠くには焼ける劔岳も。
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朝日岳から先、黒岩平までは、木道が整備されて、ところどころに池塘があり、本当によいところです。
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お花の時期に来たらどんなに素晴らしいだろうと思いました。
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黒岩平のベンチでゴロゴロしながら、朝日小屋でゲットした笹寿司を食べました。
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すごく幸せな時間でした。

黒岩山の分岐からは、ついに栂海新道へ。
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遠くに、赤い屋根の栂海山荘が見えました。
しかし、私が泊まるのはまだ先の白鳥小屋。
これから長くて辛い尾根歩きのはじまり。

同じような標高差のアップダウンが何度も続きます。
しかも標高を下げるにつれて、どんどん気温も上がり暑くなりました。
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栂海新道を登りも下りも歩いている荻野部長から、「しんどいよ」と聞いていたのですが、本当に厳しかったです。
特に、栂海山荘から白鳥小屋の間が大変でした。
私にとって、白鳥山の登りがこの大縦走の核心でした。
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朝3時に出て、16時に白鳥小屋到着。長い一日でした。
無人の白鳥小屋をお借りし、貸し切りでゆっくりさせていただきました。
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最終日。栂海新道登山口まで、下り続けます。
コースタイムは5時間程。
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今まで歩いた山のことを考えながら、歩きました。
雨だったので、ぬかるんで滑りやすかったです。
油断しないよう、慎重になりました。
でも、最後の最後、登山口手前の木の板の上で思いっきり滑ってこけました。
しかも二回も。

登山口の道標を見ていると、親不知観光ホテルの方が話しかけてくれました。
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親不知観光ホテルでは、日帰り入浴ができますが予約が必要。
前日に電話したときに登山道の情報を色々と聞かれましたので、
台風で倒木がいくつか道をふさいでいたことなどを説明しました。

ホテルの脇から海へ下りる階段があります。
80m下りると、海岸です。
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靴を脱ぎ、足を浸けました。気持ちいい。
思いっきり、海に飛び込みました。
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長い縦走が終わりました。

今回の山行、特に前半はずっと天気が悪くて、辛かったことが多かったです。
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でも、ずっといい天気だったら、「あー楽しかった」で終わってたと思います。

今まで以上によく考えて行動することが多かったです。
悪天候での判断は、自分次第でした。
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自分の体力の限界を知ることができました。
北アルプスでの2週間は山が私に与えてくれた勉強の場だったと思います。

ひとりで歩き続けてたけど、山小屋に着くとみなさんが、あたたかく迎えてくれました。
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山小屋のおかげで翌日も元気に歩くことができました。
道中お会いした方々、ありがとうございました!

byつじまい