Day4~6 南岳から裏銀座を経て船窪小屋へ byつじまい

つじまいです。
ただいま船窪小屋におります。
焼岳を出発し、今日(8/31)で縦走六日目。

なんと前回の更新の大キレットから今日まで四日間、雨雨雨。。。
さらに風もかなり強く夕方からは雷も鳴っております。

本当にお天気に恵まれないのですが、なんとなく
「遊びに来たんちゃうやろ、ちゃんと勉強しいや」と山の神様(なぜか関西弁)に言われているような気が。

四日目は、南岳小屋を4時に出発し、三俣山荘に15時半到着、というロング行程。
西鎌尾根を通過するまでは、雨風強く、槍ヶ岳にも登頂せずに真っ白の中を歩きました。
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双六を過ぎたあたりから少し天気がよくなったのですが、エネルギー不足でバテバテ。
三俣山荘ではテント泊でしたが、晩ご飯を山小屋でいただきました。
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その後、テントに戻ると隣のテントの方に食料をいろいろおすそ分けいただきました。
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三俣山荘のテント場は、鷲羽岳が目の前に見え、かなりイイ感じでした。

五日目。憧れの裏銀座を歩けるので、それはもうワクワクしていたのですが…
やっぱり悪天候。鷲羽岳山頂ではなにも見えず。
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稜線はガスガス。
水晶小屋でコーヒーを飲んでいると、少しガスが晴れてきたようにも見え、行く予定で無かった水晶岳に寄り道することにしました。
水晶岳は、想像していたより岩山でかなりカッコよかった。
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今まで、「鷲羽・水晶って百名山で近すぎやろ、どっちかでいいやろ」って、思ってました。
ごめんなさい。どちらも素晴らしい山でした。

その後、野口五郎岳に登っている途中で、嵐のような暴風雨にまきこまれました。
突き刺さるような雨で、レインウェアの上からでも痛いほど。風で前に全く進めなくなりました。
1時間ほど人には会ってなくて、周りには誰もいませんでした。
初めての経験で、かなり動揺しましたが、ハイマツまでなんとか移動しツエルトをかぶって一時ビバーク。
雨が弱まるのを見計らって、野口五郎小屋へ避難しました。
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野口五郎小屋では、小屋番のお母さんがとても優しく、乾燥室のストーブ前で、私の大縦走の話を聞いてくれました。
「一人でえらいね」と言ってくれました。
本当は烏帽子小屋まで行きたかったけど、野口五郎小屋で泊まることにしました。
宿泊の女性がもう一人おられ、いっしょに自炊しながら山のお話ししました。
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小屋番さん方も含めて消灯時間まで話し込み、にぎやかな夜になりました。

六日目は、烏帽子小屋までいけなかった分、2時間以上巻き返さないとだめで、さらに烏帽子~船窪までが5つのピークを越えていくハードコース。
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そして、また朝から強風と雨。
こんな天気の日に歩く人はほとんどおらず、烏帽子小屋から先8時間人に会うことがありませんでした。
でも雷鳥には5羽会いました!
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船窪小屋まであと5分のところで、雷鳥が待っており、小屋まで案内してくれました。
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疲れが吹っ飛ぶほど癒されました。

船窪小屋では宿泊客が私のみで、貸切り状態。
晩ご飯もわたしのためだけに作ってくれました。
船窪小屋のごはんは、本当においしく、しかもビーフシチューと五穀米のごはんが、おかわり自由。
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久しぶりに栄養のある美味しいものをお腹いっぱい食べたかんじでした。
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明日は、針ノ木小屋までで、コースタイムは短めなので、少し寝坊してもよさそうです(*^^*)
ただし、予報はまたしても雨。

※今回の悪天候の中での歩行は、自身の経験・技量により自身で判断されたものです。
あくまでも参考としてご覧頂ければと思います。

byつじまい